無我夢中で走るあなたと冷たい肉まん
「富士には月見草がよく似合う」と、よく知られる名言を書いたのは文豪の太宰治だ。
彼は、バスに乗車し、御坂を越えて、現在の甲府市へ向かうところだった。
同じバスで偶然にも乗り合わせたお婆さんが「あら、月見草」と独り言を言う。
その声に、反応した太宰治の目に入ったのが月見草、同時に富士山だった。
富岳百景のこの部分は、富士山を理解するときに欠かさない。
たくさんの文芸作品にも引っ張りだこの、3776mの名山だ。
どの場所から見ても同じように、美しい形をしているために、八面玲瓏と言う形容がよく合うと口にされる。
そうかもしれない。
私が好むのは夕焼けの名峰富士だ。
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